2025年7月26日
伊東市内で吐水口（湯出し口）の工事を行わせていただきました。
これまでの吐水口は板石を張り合わせて箱状にしたものでしたので温泉成分と経年劣化により目地が開いてしまい、漏水してしまう状態でした。今回はメンテナンスの観点からお勧めした１つの大きな石をくり抜いた一体型吐水口をご注文いただきました。
【完成】
【工事前】
補修に補修を重ねて使用されていましたが、もう限界の状態でした。
【内部の様子】
配管は協力企業様にお願いしました。下の玉縁から出ている配管の穴の位置に合わせて吐水口本体に穴をあけることにより収まりも変わりありません。
●湯口に、設計思想を──御影石製オーダーメイド吐水口の魅力とは
旅館やリゾートマンション、大浴場における空間設計。その中で「湯口」は、ただのお湯の出口ではありません。湯船と空間をつなぎ、自然と人工を調和させ、温泉体験に美意識を添える存在。それが御影石製オーダーメイド吐水口です。
●自然素材 × 意匠設計──御影石の可能性
御影石は、風化に強く、質感・模様ともに唯一無二の存在感を持つ素材です。海外産・国内産含め多種多様な石種を取り扱っており、空間コンセプトに合わせて選定が可能です。
●フルオーダーメイド──設計者の想像を形に
従来の既製品の吐水口では、素材も形も画一的。空間の美しさを損なうことも少なくありません。しかし当社は、設計士やデザイナーの要望に応じて一から対応が可能です。
●温泉施設の差別化に──宿泊体験の「記憶化」
旅館やホテルの競争が激化する現代。顧客が「また来たい」と思える体験には、非日常性と細部へのこだわりが欠かせません。例えば、お湯が優しく流れ落ちる曲線美の湯口は、視覚と聴覚に安らぎをもたらし、湯船との一体感を生み出します。御影石の重厚な質感に、滝のような湯音が調和するひとときは、まさに記憶に残る瞬間。これは宿の価値そのものに直結します。
（株）石井石材
代表取締役 石井幸太郎
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