2026年2月24日
神奈川県・真鶴の「本小松石」は、関東の石文化を語るうえで欠かせない“時間が育てる銘石”です。
派手さよりも、年月とともに深まる渋み(わび・さび)で評価され、墓石材としてはもちろん、石垣や土木・建築、記念碑など「長く残すもの」に選ばれてきました。
そんな本小松石を4tトラック1台仕入れに行ってまいりました。

1. 本小松石の歴史|「運べる港」を持つ石の産地が、都と城を支えた
産地である真鶴周辺は良質な安山岩の産地として古くから知られ、鎌倉時代には石塔類などに用いられたとされます。さらに江戸時代初頭、江戸城築城に伴って多数の石丁場(採石場)が開かれ、諸大名の丁場も置かれたことが、産地としての存在感を大きく高めました。
真鶴が強かった理由のひとつが「海路」です。天然の良港を持つ真鶴は、石材を江戸へ運搬しやすく、産地としての知名度を上げていった背景が明確に語られています。
“良い石が採れる”だけでなく、“運べる”ことが、石の価値を一段引き上げた——本小松石は、まさにその典型例だと思います。
また真鶴半島では、採石の痕跡(矢穴跡など)を各所で観察でき、地形そのものに「石を切り出してきた歴史」が刻まれているのも特徴です。
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2. 石の性質|安山岩らしい粘りと、経年美
本小松石は安山岩に分類され、物性データとしては、見掛け比重 2.627 t/m³、吸水率 1.073%、圧縮強度 195.68 N/mm²といった数値が示されています。
吸水率だけを見ると御影石(花崗岩)より水を吸いますが、用途の選び方次第で強みが際立つタイプの石です。
そして本小松石の真骨頂は、磨き上げた直後の“完成”よりも、風雨と時間の中で表情が整っていく“経年”にあります。年月を重ねるほど趣が出て、周囲の景観にすっと馴染む——この性格が、「長く残すべき場所」に選ばれてきた理由でしょう。
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(株)石井石材
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