2026年2月20日
先日、JAふじ伊豆 あいら伊豆葬祭センター様の吉田ホールにて、お墓や終活をテーマにしたセミナーを開催させていただきました。
伝えたかった一番のメッセージは、「終活に正解はない。でも、正しい知識は必要」ということです。

終活という言葉が広まったのは2009年頃。それから一気に世の中に浸透しました。当社もも2012年、2013年と地域で終活イベントを開催しました。しかし、その後続けることをやめました。理由はシンプルです。終活という言葉が、だんだんと“売るための道具”のように感じられてきたからです。
エンディングノート、遺言書、生前整理、墓じまい…。どれも本来は皆さんのためのものです。でもいつの間にか、「不安をあおり、急がせる」流れになっていないか。そんな疑問をずっと抱えていました。
今回のセミナーでは、特に「お墓」について丁寧にお話しました。

最近よく耳にする「墓じまい」。多くの方が「お墓を壊して処分すること」と思っていますが、本来は“改葬して供養を続けること”を意味します。言葉の印象だけで判断すると、本質が見えなくなります。
また、海洋散骨についても触れました。「自然に還る」という言葉だけを見ると、とてもきれいに聞こえます。しかし実際には環境面の問題や、散骨される地域で暮らす人たちの生活権との関係もあります。個人の希望と地域社会のバランス。そこを考えずに決めてしまうのは少し危険です。
では、お墓とは何なのか。
お墓は単なる遺骨の置き場ではありません。家族や親せきが集まる“理由”になる場所であり、悲しみや感謝の気持ちを整理する“感情の行き場”でもあります。グリーフケアという言葉がありますが、追悼の場があることで人は少しずつ前を向けるのです。
そして承継者がいない場合でも、今はさまざまな仕組みがあります。期限付き個別墓や樹木葬など、「守る人」ではなく「守る仕組み」で考える時代です。

最後にお伝えしたのは、「ネットやメディアを鵜呑みにしない」ということ。
「○割が選んでいる」「今どきはこれが正解」という言葉は、とても強い。でも、それがあなたの正解とは限りません。違和感を感じたら、一度立ち止まってください。
終活は、業者のためのものではなく、皆さんがこれからを安心して生きるためのものです。
今回のセミナーが、何かを“決める”きっかけではなく、“考える”きっかけになっていたら嬉しいです。
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(株)石井石材
代表取締役 石井幸太郎
日本石材産業協会認定 お墓ディレクター1級
全日本墓苑協会認定 墓地管理士
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